溶融炉内温度測定

測定開口部クリーニング装置を備えた非接触式温度測定システム

近年、発ガン性物質であるダイオキシンを抑制する、溶融炉方式のごみ処理が注目されています。
溶融炉本来の目的である高温燃焼を行い、ダイオキシンを抑制するためには、炉内の温度管理は必要不可欠です。 しかし、炉内部は高温で、溶融スラグが炉内壁を流れるため、熱電対等の接触式温度計は、寿命が短いことから取替え時の手間も増え、コストが嵩む大きな問題になっていました。 最近では放射温度計を使用した非接触の炉内温度測定の方法が徐々に採用されてきておりますが、炉によっては炉壁に開けられた測定用開口部が溶融スラグで短期間に閉塞し正確な温度測定ができなくなるといった問題があります。 そこで弊社は、測定開口部を自動的にクリーニングしながら、炉内温度測定が放射温度計で可能な装置を開発しました。

溶融炉内温度測定について

・特長-1

  • 1.メンテナンスの手間が減少します。
  • 2.難しい設定を必要としません。
  • 3.高速かつ正確な温度測定が可能です

・特長-2

炉内温度測定センサとして、2色放射温度計を用いています。
また、炉壁の測定孔長さによって、SLR型(Single Lens Reflex)とファイバー型の2種類を用意しています。
このシステムにより簡単に精度良い測温ができます。

下図は実炉でR熱電対と比較測温したときのデータです。

写真

システム概要

本溶融炉内温度測定システムは、測定孔を閉塞する溶融スラグまたは飛灰などを自動的に除去する機能を備えたクリーニング装置と、放射温度計を組合わせたシステムです。

飛灰や溶融スラグで測定孔内部が頻繁に閉塞するような場所で放射温度計をご使用頂く場合に有効なシステムであり、放射温度計の取り外し作業をすること無く簡単に温度計の視野を常に確保することが可能です。

このシステムには、SLR(Single Lens Reflex)型又はファイバーヘッド型の2種類の温度計を装着することが可能です。また、クリーニング装置の運転制御方法としてCCDカメラによる自動制御方式を準備しました。

システム動作

・測温状態
放射温度計は、反射ミラーを介して炉内温度を測定します。

写真

・クリーニング動作

写真

放射温度計は、反射ミラーを介して炉内温度を測定します。

  • 1.クリーニング運転開始信号入力 (※1)
  • 2.放射温度計出力保持
  • 3.反射ミラー上昇
  • 4.スラグ冷却(パージエアーによる)
  • 5.スラグ破砕ロッド挿入(※2)
  • 6.スラグ破砕ロッド引抜
  • 7.反射ミラー下降
  • 8.放射温度計出力保持解除
  • 9.クリーニング終了(炉内温度測定開始)

(※1)クリーニング運転開始信号は制御方式により異なります。
・運転開始用押釦スイッチON(手動選択時)
・閉塞検知ON(CCDカメラによる自動検知式、自動選択時)
(※2)何らかの原因で、スラグ破砕ロッドが炉内まで届かずに停止した場合、ロッドは待機位置に戻り、もう一度挿入を開始します。

クリーニング装置仕様

写真

※ 測定孔長さは取合いフランジから測定対象物までの距離とします。
※ 下記条件(1)(2)のどちらか大きい方の値を測定孔の必要開口径とします。
(1)35 ≦ 測定孔
(2){(350+測定孔長さ)÷ 距離係数 }+ 10 ≦ 測定孔[単位:mm ]
※清掃空気は油分や水分および異物などを除去したものを御用意下さい。
※油分や水分などを含んだエアを供給しますと温度計レンズに付着して測定に悪影響を及ぼす恐れがあります。

制御/操作盤仕様

写真